昭和11年に、水産物の安定供給を目的として発足した札幌冷蔵株式会社が、当社の前身であります。
　その後、戦前、戦中、戦後の混乱期をくぐりぬけ、業界各位のご要望におこたえすべく増改築を繰り返しながら、今日に至っております。
　国民の健康志向が日を追って強まっておりますが、安全で安心できる食生活に寄与するためにも、水産物ならびに冷凍食品の安定供給とそのスムーズな物流は、創業以来私どもに課せられた責務であります。
　幸いなことに、国内および世界各国から搬入される水産物の集積地である札幌市中央卸売市場ならびにその近郊に立地する当社は、この恵まれた環境のもと、総合的な物流の基点として位置づけられております。
　平成14年3月に竣工した市場隣接型の第一冷蔵庫は、開口部を南北両面にもうけ、市場関係者はもちろんのこと流通に関わる皆様方に少しでも使いやすいような設計になっており、高速道路網に近い第二冷蔵庫は、大量物流時代に呼応して、大口貨物の迅速な入出庫に対応できるような構造になっております。
　また、高速パレットリフター・自動ラッピング装置・定温管理システム等の施設を完備し、クリーンで迅速な冷凍冷蔵物流をおしすすめるべく、貨物の保管・流通には万全の体制で臨んでおります。
　物流新時代を迎えるにあたり、市場を取り巻く環境の変化は目を見張るものがありますが、関係各位の皆様には、今後とも倍旧のご指導、ご鞭撻とあわせ、当冷蔵庫のなお一層のご利用を心よりお願い申し上げる次第でございます。